助産師の対応で適切なのはどれか。
次の文を読み53 の問いに答えよ。A さん(31 歳、女性、会社員)。28 歳で結婚した。2年前に月経困難症のため婦人科を受診し、子宮内膜症と診断された。1年前から基礎体温表をつけて排卵期に性交渉を持つようにしていたが、妊娠しないため婦人科診療所を受診した。A さんは何度か通院するうちに、助産師に「実は、性交のときに痛くて、性交渉を持つ日を指定されたりすると、とてもストレスになります。自分の仕事が忙しく、休んで病院に来るのも大変だし、不妊治療は受けたくないのです。夫は子どもを欲しがっているので、悪くて言えません。でも、一度きちんと話そうと思っています」と訴えた。
助産師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 不妊治療を受けないという本人の意思決定を支持する。本人の意思決定を支持し、歩みを支えることが役割です。
- ⑵ 不妊治療によって痛みは軽減することが多いと伝える。不妊治療で性交痛が軽くなるわけではありません。
- ⑶ 夫には性交痛のことは話さない方がよいと説明する。話そうとしている本人の意思を妨げることになります。
- ⑷ 妊娠すれば痛みの問題は解決すると説明する。妊娠しても性交痛が解決するとは限りません。
- ⑸ 心療内科の治療が必要であると伝える。決めつけて伝えることは、本人を追い詰めてしまいます。
解説
正解は⑴です。Aさんは性交痛や通院の負担を抱えたうえで、不妊治療を受けたくないという思いを自分の言葉で語っています。その意思決定を支持し、夫と話そうとしている歩みを支えることが助産師の役割です。治療で痛みが軽くなると伝えることや、夫に話さない方がよいと助言すること、妊娠で解決すると説明することは適切ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成