在胎28 週、体重1,200 g で出生した女児。日齢2から経管栄養を開始し、便…
在胎28 週、体重1,200 g で出生した女児。日齢2から経管栄養を開始し、便の性状や回数に問題は認められなかった。日齢4に動脈管の再開通を認め、治療を行ったが動脈管は閉鎖しなかった。日齢7から腹部が膨満し、腹壁の皮膚色が淡いピンク色から青色に変化した。考えられる疾患はどれか。
- ⑴ Hirschsprung〈ヒルシュスプルング〉病胎便の排泄の遅れなど、経過が異なります。
- ⑵ 肥厚性幽門狭窄症噴水状嘔吐が特徴で、生後数週に現れます。
- ⑶ 新生児壊死性腸炎血流低下に腹部膨満と色調の変化が重なっています。
- ⑷ 胃軸捻転症胃軸捻転症では、腹壁の色調は変化しません。
- ⑸ 胆道閉鎖症胆道閉鎖症では、灰白色便と黄疸が現れます。
解説
正解は⑶です。極低出生体重児で経管栄養を行っており、動脈管開存による腸管の血流低下が重なったうえに、腹部膨満と腹壁の色調の変化が現れていることから新生児壊死性腸炎が最も考えられます。直ちに授乳を中止し、医師に報告します。ヒルシュスプルング病や幽門狭窄症、胃軸捻転症、胆道閉鎖症では経過が異なります。腹部膨満や血便、腹壁の色調の変化は、見逃してはならない所見です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成