A さん(33 歳、初産婦)は、妊娠39 週4日に体重3,380 g の男児を正…
A さん(33 歳、初産婦)は、妊娠39 週4日に体重3,380 g の男児を正常分娩した。妊娠32 週に妊娠糖尿病と診断され、インスリン治療を受けていた。出生2時間後に児は呼吸数80/分、心拍数160/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉88 %、血糖値24 mg/dL であった。児はNICU に入院し、保育器内で酸素投与とブドウ糖液の点滴静脈内注射が開始された。出生3時間後に児は呼吸数80/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉93 %(保育器内酸素濃度40 %)、血糖値は80 mg/dL となった。このとき、A さんは初めてNICU を訪れた。NICU の助産師がA さんへ最初に行う対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 児を抱っこするよう促す。保育器で治療中であり、抱くことはできません。
- ⑵ 人工乳の与え方を指導する。点滴による治療中であり、指導はまだ早い段階です。
- ⑶ 保育器内で児にタッチングするよう促す。触れることで結びつきを支え、母親の実感につながります。
- ⑷ 感染予防対策として児への面会は最小限とするよう説明する。母子の分離を強め、母乳育児の継続も妨げます。
解説
正解は⑶です。児は保育器に収容され治療中で抱くことはできませんが、母親が触れることはできます。タッチングを促すことで母子の結びつきを支え、母親が自分にもできることを実感できます。授乳の指導はまだ早く、面会を最小限とする説明は母子の分離を強め、母乳栄養の継続も妨げてしまいます。触れ方を具体的に示すことが、母親の不安を和らげる助けになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成