A さんは、2週後に母乳相談の予約をしていたが来所しなかった。翌日助産師は連絡を…
次の文を読み52、53 の問いに答えよ。A さん(41 歳、初産婦)。人工授精にて妊娠。予定帝王切開術にて男児を出産した。産褥8日、母子ともに出産後の経過は順調で、児の体重2,800 g で退院した。夫は単身赴任で、現在子どもと2人暮らし。実父母は県外で暮らしている。退院後3週間は実母が手伝いに来ていた。1か月健康診査では母子ともに健康であり、児の体重は3,800 g であった。
A さんは、2週後に母乳相談の予約をしていたが来所しなかった。翌日助産師は連絡を取り自宅を訪問した。家の中は物が散乱しており、A さんは疲弊した表情で「もう疲れました。泣いている子どもを見ると、私も涙が止まらない。何もする気が起こらず、自分のことはどうでもよくなってしまう」と話した。助産師はAさんの気持ちをしばらく傾聴した。児の健康状態は良好であった。その後の助産師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 地域の育児サークルを紹介する。外出が難しい状態であり、支援が届きません。
- ⑵ 母乳相談に来所するよう勧める。来所を促しても、今の状態では難しくなります。
- ⑶ 児を乳児院に一時的に預ける。本人の意思を確かめずに決めることはできません。
- ⑷ 地域の保健師と連携する。保健師と連携し、訪問や受診につなげることができます。
解説
正解は⑷です。涙が止まらない、何もする気が起こらないという訴えと、家の中が散乱している様子から産後うつ病が疑われます。助産所だけで抱えず、地域の保健師と連携して訪問や受診につなげることが必要です。育児サークルの紹介や来所を促す対応では支援が届かず、児を預けることは本人の意思を無視した判断になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成