破水を確認するために行う検査として最も適切なのはどれか。
次の文を読み50、51 の問いに答えよ。A さん(38 歳、1回経産婦)。妊娠36 週5日。これまでの妊娠経過に異常はなかった。家事をしていたとき、少量の出血があり総合病院の産婦人科に来院した。A さんは「出血と同時に水が流れる感じもあったが、最近は尿漏れが少しあり、破水かどうかはっきりしない」と言う。前回は正期産の経腟分娩であった。腟鏡診で後腟円蓋に少量の淡血性の貯留液を認めたが、視診では破水の有無は明らかではなかった。子宮口1.5 cm 開大、展退度30 %、Station −2、子宮頸管の硬度は中、子宮口の位置は後方であった。児は頭位であり、卵膜を触知する。
破水を確認するために行う検査として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 腟分泌物のインスリン様成長因子結合蛋白1型定性羊水に多く含まれ、破水の診断に用いられます。
- ⑵ 頸管内顆粒球エラスターゼ定量顆粒球エラスターゼは、感染の指標になります。
- ⑶ 超音波によるAFI 測定AFIの測定は、羊水量を評価する方法です。
- ⑷ 腟分泌物のグラム染色グラム染色は、細菌の有無を確かめる検査です。
- ⑸ 胎便中トリプシン定量胎便中のトリプシンは、破水の診断には用いません。
解説
正解は⑴です。インスリン様成長因子結合蛋白1型は羊水に多く含まれるため、腟分泌物からこれを検出することで破水を確かめられます。精液や尿の混入の影響を受けにくい点も利点です。顆粒球エラスターゼは感染、AFIの測定は羊水量の評価、グラム染色は細菌の確認であり、破水の診断には用いません。複数の所見を組み合わせて、破水かどうかを判断していきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成