32 歳の男性。左眼の充血と視力低下を主訴に来院した。3 日前から左眼の充血と視…
32 歳の男性。左眼の充血と視力低下を主訴に来院した。3 日前から左眼の充血と視力低下を自覚したため受診した。数年前から有痛性の口内炎も繰り返し出現している。視力は右眼1.2(矯正不能)、左眼0.1(矯正不能)。左眼の細隙灯顕微鏡写真(別冊No. 8)を別に示す。診断に有用な検査はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 針反応針反応(パテルギー)陽性はBehçet病の診断の参考となる検査所見です。
- ⑵ 聴力検査聴力検査はVogt-小柳-原田病の評価に有用ですが、Behçet病の診断には寄与しません。
- ⑶ 胸部エックス線撮影胸部X線撮影はサルコイドーシスの両側肺門リンパ節腫脹の評価に用います。
- ⑷ 組織適合抗原〈HLA〉検査HLA-B51はBehçet病との関連が強く、診断に有用です。
- ⑸ 血清アンジオテンシン変換酵素測定血清ACE測定はサルコイドーシスの評価に用います。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑷です。繰り返す有痛性の口腔内アフタと、急性に発症した片眼の充血と視力低下があり、細隙灯顕微鏡写真では前房蓄膿を伴う虹彩毛様体炎がみられると考えられ、Behçet病のぶどう膜炎が疑われます。診断には、皮膚の被刺激性亢進を示す針反応と、Behçet病との関連が強いHLA-B51の検査が有用です。外陰部潰瘍や結節性紅斑などの症状の有無も確認します。眼病変にはコルヒチンやTNF阻害薬などで治療します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成