46 歳の男性。健診で高血圧と脂質異常症を指摘され来院した。1 年前から腰と両膝…
46 歳の男性。健診で高血圧と脂質異常症を指摘され来院した。1 年前から腰と両膝の痛みがある。身長168 cm、体重100 kg。脈拍68/分、整。血圧148/92mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)。血液生化学所見:AST 32U/L、ALT 46 U/L、尿素窒素18 mg/dL、クレアチニン0.8 mg/dL、空腹時血糖98 mg/dL、HbA1c 5.4 %(基準4.9~6.0)、総コレステロール222 mg/dL、トリグリセリド235 mg/dL、LDL コレステロール118 mg/dL。まず行うべき治療はどれか。
- ⑴ 食事療法肥満症治療の基本であり、まず食事療法で減量を図ります。
- ⑵ スリーブ状胃切除術外科治療は内科的治療で効果が不十分な場合に検討するもので、最初の治療ではありません。
- ⑶ SGLT 2 阻害薬の投与血糖は正常で、SGLT2阻害薬を肥満症治療としてまず用いる根拠はありません。
- ⑷ 長時間ジョギングの指導腰と膝に痛みがあり、長時間ジョギングは関節への負担が大きく不適切です。
- ⑸ GLP-1 受容体作動薬の投与薬物療法は食事・運動療法で効果不十分な場合に検討するものです。
解説
正解は⑴です。BMIは約35.4と高度肥満で、高血圧、脂質異常症、肝機能異常、腰と膝の痛みを伴っており、肥満症(高度肥満症)と考えられます。治療の基本は食事療法、運動療法、行動療法で、まず食事療法でエネルギー摂取量を制限し、3〜6か月で現体重の5〜10%程度の減量を目指します。運動療法は膝や腰に負担の少ないものを選びます。生活習慣の改善で効果が不十分な場合に、薬物療法や外科治療を検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成