1 か月の男児。1 か月健診のため両親に連れられて来院した。在胎39 週、出生体…
1 か月の男児。1 か月健診のため両親に連れられて来院した。在胎39 週、出生体重3,300 g。完全母乳栄養である。ぐずるため1 ~2 時間おきに母乳を与えており、1 回の授乳時間に30~40 分かかっている。母親は育児不安と寝不足とを訴えている。身長55 cm、体重3,400 g。体温37.0 ℃。脈拍116/分、整。呼吸数30/分。身体所見に異常を認めない。両親への説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 「糖水を与えましょう」糖水は栄養価が不十分で、体重増加不良の対策にはなりません。
- ⑵ 「お母さんの愛情不足です」母親を責める説明は不適切で、育児不安をさらに悪化させます。
- ⑶ 「人工乳を追加しましょう」体重増加不良があり、人工乳の追加で十分な栄養を確保します。
- ⑷ 「授乳回数を増やしましょう」すでに1〜2時間ごとに授乳しており、回数を増やしても母乳不足は解決しにくく、母親の負担が増えます。
- ⑸ 「授乳時間を延ばしましょう」すでに1回30〜40分かかっており、授乳時間を延ばしても効果は期待しにくいです。
解説
正解は⑶です。出生体重3,300gの児が1か月健診で3,400gと、1か月で100gしか増えていません。生後1か月までの体重増加は1日25〜30g程度が目安であり、本例は明らかな体重増加不良です。頻回の授乳と長い授乳時間、児がぐずることから母乳分泌が不足していると考えられ、母親も疲弊しています。人工乳を追加して児の栄養を確保し、母親の負担を軽減することが適切です。母乳育児の継続希望には配慮し、母乳分泌を促す支援も行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成