障害により嗄声を引き起こす神経はどれか。
障害により嗄声を引き起こす神経はどれか。
- ⑴ 横隔神経横隔神経の障害では横隔膜の挙上・麻痺を生じますが、嗄声は生じません。
- ⑵ 顔面神経顔面神経の障害では顔面麻痺を生じますが、嗄声は生じません。
- ⑶ 舌咽神経舌咽神経の障害では咽頭の感覚障害や嚥下障害を生じますが、嗄声の主因ではありません。
- ⑷ 反回神経内喉頭筋を支配する反回神経の障害で声帯麻痺となり、嗄声を生じます。
- ⑸ 交感神経幹交感神経幹の障害ではHorner症候群を生じますが、嗄声は生じません。
解説
正解は⑷です。反回神経は迷走神経の枝で、輪状甲状筋を除くすべての内喉頭筋を支配し、声帯の運動を担います。障害されると声帯麻痺により声門が閉鎖できず、気息性の嗄声を生じます。左反回神経は大動脈弓を、右は鎖骨下動脈を回って上行するため、甲状腺癌、食道癌、肺癌、胸部大動脈瘤や、甲状腺・食道の手術などで障害されやすくなります。左側の方が走行が長く、障害を受けやすいのが特徴です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成