7 歳の女児。胸のふくらみを主訴に母親に連れられて来院した。2 か月前から乳房腫…
7 歳の女児。胸のふくらみを主訴に母親に連れられて来院した。2 か月前から乳房腫大が目立つようになり、2 週間前に陰毛も生えていることに母が気付いた。もともとクラスの真ん中くらいの身長だったが、この6 か月で急に背が伸びたという。生来健康で、骨折歴はない。父の身長は168 cm、母は156 cm。身長132 cm、体重28 kg。均整の取れた体格で、乳房はTannerⅢ度、陰毛はTannerⅡ度だった。診断に有用な検査はどれか。
- ⑴ アルギニン負荷試験アルギニン負荷試験は成長ホルモン分泌不全の診断に用います。
- ⑵ グルカゴン負荷試験グルカゴン負荷試験は成長ホルモン分泌刺激や褐色細胞腫の評価に用いられた検査です。
- ⑶ 経口ブドウ糖負荷試験経口ブドウ糖負荷試験は糖尿病の診断や先端巨大症のGH抑制の確認に用います。
- ⑷ LH-RH 負荷試験ゴナドトロピンの反応をみて、中枢性思春期早発症かどうかを判定できます。
- ⑸ PTH 負荷試験PTH負荷試験(Ellsworth-Howard試験)は偽性副甲状腺機能低下症の診断に用います。
解説
正解は⑷です。7歳女児で乳房発育(TannerⅢ度)と陰毛発生がみられ、最近6か月で身長が急に伸びていることから、思春期早発症が考えられます。女児では7歳6か月未満の乳房発育などが診断の目安です。中枢性(ゴナドトロピン依存性)か末梢性かを鑑別するため、LH-RH(GnRH)負荷試験を行い、LH優位の反応がみられれば中枢性と判断します。中枢性では頭部MRIで視床下部過誤腫などの器質的病変を検索し、治療はGnRHアナログです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成