40 歳の男性。特定健康診査で肥満を指摘され来院した。仕事はデスクワークが主体で…
40 歳の男性。特定健康診査で肥満を指摘され来院した。仕事はデスクワークが主体で、運動はしていない。身長171 cm、体重100 kg。脈拍84/分、整。血圧146/94mmHg。呼吸数17/分。尿所見:蛋白1 +、糖1 +。血液生化学所見:総蛋白7.1 g/dL、アルブミン3.9 g/dL、AST 75 U/L、ALT 26 U/L、γ-GT 89 U/L(基準13~64)、尿素窒素21 mg/dL、クレアチニン1.3 mg/dL、尿酸8.9 mg/dL、血糖148 mg/dL、HbA1c 6.7 %(基準4.9~6.0)、トリグリセリド260 mg/dL、HDL コレステロール41 mg/dL、LDL コレステロール181 mg/dL。体重の減量を目的とした食事指導を行った。食事摂取基準に基づいた指導内容で適切なのはどれか。
- ⑴ 食塩相当量の摂取は15 g とする。食塩相当量の目標は男性7.5 g/日未満、高血圧では6 g/日未満で、15 gは過剰です。
- ⑵ 総摂取エネルギー量は4,500 kcal とする。減量目的では標準体重あたり25〜30 kcal程度とし、4,500 kcalは過剰です。
- ⑶ 脂質の摂取は総摂取エネルギー量の20~30 % とする。脂質の目標量は総摂取エネルギー量の20〜30%で、適切な指導内容です。
- ⑷ 蛋白質の摂取は総摂取エネルギー量の5 ~10 % とする。蛋白質の目標量は総摂取エネルギー量の13〜20%程度で、5〜10%は少なすぎます。
- ⑸ 炭水化物の摂取は総摂取エネルギー量の30~40 % とする。炭水化物の目標量は総摂取エネルギー量の50〜65%で、30〜40%は少なすぎます。
解説
正解は⑶です。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、エネルギー産生栄養素バランスの目標量として、蛋白質13〜20%(50〜64歳は14〜20%)、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%が示されており、脂質の摂取を総摂取エネルギー量の20〜30%とするのは適切です。食塩相当量の目標量は男性7.5 g/日未満で、高血圧の重症化予防では6 g/日未満とされます。減量を目的とする場合、総エネルギー量は標準体重あたり25〜30 kcal程度に設定し、4,500 kcalは過剰です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成