遺伝子-環境交互作用の説明で正しいのはどれか。
遺伝子-環境交互作用の説明で正しいのはどれか。
- ⑴ 遺伝子と環境の影響が交互に出現する。遺伝子と環境の影響が交互に出現するという意味ではありません。
- ⑵ 環境中の有害物質で遺伝子変異が起こる。環境中の有害物質による遺伝子変異は変異原性の説明で、交互作用ではありません。
- ⑶ 遺伝子組み換えの生物が環境に影響を与える。遺伝子組み換え生物の環境への影響は、遺伝子-環境交互作用の概念とは異なります。
- ⑷ 遺伝子と環境のそれぞれが原因の疾患がある。遺伝子と環境がそれぞれ独立して原因となることは、交互作用の説明ではありません。
- ⑸ 遺伝子の違いにより環境の健康への影響が異なる。遺伝子の違いによって同じ環境の健康への影響が異なることが、遺伝子-環境交互作用です。
解説
正解は⑸です。遺伝子-環境交互作用とは、同じ環境要因に曝露されても、個人の遺伝的素因の違いによって健康への影響(疾患の発症リスク)が異なることを指します。例えば、アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の活性が低い遺伝子型の人が飲酒すると、食道癌のリスクが大きく上昇することが知られています。遺伝子と環境が交互に影響することや、環境中の物質による遺伝子変異、遺伝子と環境が別々に疾患の原因となることは交互作用の説明ではない点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成