ソクマル医師

38 歳の女性。自宅にこもりがちな状態が続いていることを心配した母親に付き添われ…

38 歳の女性。自宅にこもりがちな状態が続いていることを心配した母親に付き添われて来院した。6 か月前に夜遅く会社から帰宅する時、乗っていたタクシーがトラックと正面衝突事故を起こし救急搬送された。タクシーの運転手は意識不明の重体であったが、本人は軽症で3 日後に退院した。入院中から不眠が続き、退院後も自動車事故の光景を繰り返し思い出すようになり、車に乗ることだけでなく周囲に車が近づくだけで不安が強まるため、あまり外出しなくなっている。診断はどれか。

解説

正解は⑸です。交通事故という生命を脅かす出来事を体験した後、事故の光景を繰り返し思い出す侵入症状(フラッシュバック)、車や車が近づく状況を避ける回避、不眠などの過覚醒が6か月にわたって持続し、外出を控えるなど生活に支障が出ています。これは心的外傷後ストレス障害(PTSD)の典型像です。治療にはトラウマに焦点を当てた認知行動療法や持続エクスポージャー療法、EMDR、SSRIなどが用いられます。抑うつ気分が中心ではない点がうつ病との違いです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成

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