ソクマル医師

87 歳の男性。嘔吐と体重減少を主訴に来院した。1 か月前から食物の飲み込みにく…

87 歳の男性。嘔吐と体重減少を主訴に来院した。1 か月前から食物の飲み込みにくさや悪心を自覚するようになった。徐々に食事摂取が困難となり、最近では1日に何度も嘔吐し、体重は1 か月で4 kg 減少したため受診した。喫煙は20 本/日を60 年間。飲酒は焼酎2 合/日を50 年間。意識は清明。身長170 cm、体重48 kg。体温36.4 ℃。脈拍80/分、整。血圧124/62mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。食道造影では水溶性造影剤の通過が遅延し、食道中部に高度の不整狭窄像を認めた。上部消化管内視鏡検査で胸部中部食道癌と診断したが、狭窄部は内視鏡での通過が不可能であった。経口摂取を可能とするための適切な対応はどれか。

解説

正解は⑵です。高齢者の切除不能(または手術困難)な進行食道癌で、狭窄が高度なため経口摂取ができず、体重が減少しています。経口摂取を可能にするための緩和的な対応として、狭窄部に自己拡張型金属ステントを留置する食道ステント留置術が有効で、比較的低侵襲に速やかな嚥下改善が得られます。胃瘻造設は栄養経路を確保できますが、経口摂取を可能にする対応ではありません。内視鏡的筋層切開術は食道アカラシアの治療です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成

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