26 歳の男性。見え方の不安を主訴に来院した。焼肉の焼け具合が分からなかったり、…
26 歳の男性。見え方の不安を主訴に来院した。焼肉の焼け具合が分からなかったり、買い物で水色を選んだつもりが友人にピンクだと指摘されたことがある。弟も同じような経験があるという。診断に有用な検査はどれか。
- ⑴ 色覚検査仮性同色表などの色覚検査で、先天赤緑色覚異常を診断できます。
- ⑵ 視野検査先天色覚異常では視野は正常で、視野検査は診断に役立ちません。
- ⑶ 両眼視機能検査両眼視機能検査は斜視や弱視の評価に用い、色覚異常の診断には役立ちません。
- ⑷ 視覚誘発電位〈VEP〉VEPは視神経から視覚野の機能を評価する検査で、先天色覚異常の診断には用いません。
- ⑸ 網膜電図検査〈ERG〉ERGは網膜全体の機能を評価する検査で、先天赤緑色覚異常の診断には通常用いません。
解説
正解は⑴です。赤と緑の区別がつきにくい(焼肉の焼け具合が分からない)、水色とピンクを見誤るといったエピソードがあり、弟にも同様の症状があることから、X連鎖潜性遺伝の先天赤緑色覚異常(色覚多様性)が考えられます。日本人男性の約5%にみられ、視力や視野は正常です。診断には石原色覚検査表などの仮性同色表やパネルD-15テスト、確定にはアノマロスコープを用います。職業選択などに関わるため、適切な説明と助言が大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成