左下顎部腫脹を反復する患者の頸部単純CT(別冊No. 3)を別に示す。考えられる…
左下顎部腫脹を反復する患者の頸部単純CT(別冊No. 3)を別に示す。考えられる疾患はどれか。
- ⑴ Sjögren 症候群Sjögren症候群は両側性の唾液腺腫脹や乾燥症状が特徴で、一側の反復性腫脹と石灰化像は典型的ではありません。
- ⑵ 顎下腺腫瘍顎下腺腫瘍は持続的に増大する腫瘤で、腫脹を反復する経過とは合いません。
- ⑶ 舌下腺腫瘍舌下腺腫瘍はまれで、反復する顎下部腫脹の原因としては考えにくいです。
- ⑷ 唾石症一側の顎下部腫脹の反復とCTでの石灰化像から、唾石症が考えられます。
- ⑸ リンパ管腫リンパ管腫は小児に多い嚢胞性病変で、石灰化を伴う反復性腫脹とは合いません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。左下顎部の腫脹を繰り返している患者で、CTは本文から確認できませんが、顎下腺管内や顎下腺内の高吸収の石灰化像(唾石)が想定されます。唾石症は顎下腺に最も多く、食事のたびに唾液の流出が妨げられて顎下部が腫れて痛む(唾疝痛)のが特徴です。単純CTで石灰化として描出され、診断に有用です。治療は口腔内からの摘出や、顎下腺内の唾石では顎下腺摘出術、内視鏡的摘出術を行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成