40 歳の女性。性器出血の持続を主訴に来院した。5 日前から性器出血を認め、2 …
40 歳の女性。性器出血の持続を主訴に来院した。5 日前から性器出血を認め、2 日前から下腹部痛も伴うようになった。最終月経は4 週間前。月経周期は30~60 日、不整、持続5 日間。身長153 cm、体重50 kg。体温36.5 ℃。脈拍80/分、整。血圧118/64mmHg。呼吸数18/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。最初に行う対応はどれか。
- ⑴ 腹部単純CT妊娠の可能性を確認する前にCTを行うと、胎児に被曝の影響が及ぶおそれがあります。
- ⑵ 妊娠反応検査生殖年齢の不正出血と腹痛では、まず妊娠反応検査で妊娠の可能性を確認します。
- ⑶ 経腟超音波検査経腟超音波検査は重要ですが、妊娠反応の結果と合わせて解釈するため、最初に妊娠反応を確認します。
- ⑷ 子宮内膜組織診妊娠している場合に子宮内膜組織診を行うと流産を誘発するおそれがあります。
- ⑸ プロゲステロン投与診断がつく前にプロゲステロンを投与するのは適切ではありません。
解説
正解は⑵です。生殖年齢の女性が不正性器出血と下腹部痛を訴えた場合、まず妊娠の可能性を確認することが原則です。月経周期が不整のため最終月経から妊娠を否定できず、流産や異所性妊娠などの妊娠関連疾患が考えられます。妊娠反応検査は簡便で、結果によってその後の検査や治療の方針が大きく変わります。妊娠の可能性がある場合、CTによる被曝や子宮内膜組織診、ホルモン投与は胎児に影響しうるため、妊娠を確認する前に行うべきではない点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成