55 歳の男性。建設作業員として勤務中、高所から転落して頭部を強打したため救急車…
55 歳の男性。建設作業員として勤務中、高所から転落して頭部を強打したため救急車で搬入された。急性硬膜下血腫と診断され、血腫除去術を受けた。左下肢に麻痺があるが、高次脳機能に問題はなく、杖を使って歩行できるようになったため、退院後の復職を検討している。在籍している会社からは、資材管理部門への配置転換を提案されている。この患者の生活機能に関する評価を国際生活機能分類〈ICF〉で行った場合、会社の提案はどれに相当するか。
- ⑴ 活動活動は歩行や日常生活動作など個人の課題遂行を指し、会社の提案は該当しません。
- ⑵ 参加参加は復職など社会的な役割を果たすことで、会社の提案そのものではありません。
- ⑶ 環境因子会社による配置転換の提案は、本人を取り巻く職場の配慮であり環境因子に当たります。
- ⑷ 個人因子個人因子は年齢、性別、生活歴、価値観など本人に固有の特徴を指します。
- ⑸ 心身機能・身体構造心身機能・身体構造は左下肢麻痺などの機能や構造を指し、会社の提案は該当しません。
解説
正解は⑶です。国際生活機能分類(ICF)は、生活機能を「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つのレベルでとらえ、それらに影響する背景因子として「環境因子」と「個人因子」を位置づけています。環境因子には、物的環境(建物や福祉用具)、人的環境(家族や職場の同僚)、社会的環境(制度やサービス)が含まれます。会社が配置転換を提案することは、本人を取り巻く職場の配慮や制度であり環境因子に当たります。復職そのものは参加、左下肢麻痺は心身機能に当たります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成