正常の血清蛋白電気泳動を以下に示す。多発性骨髄腫でみられるM 蛋白が出現する分画…
正常の血清蛋白電気泳動を以下に示す。多発性骨髄腫でみられるM 蛋白が出現する分画はどれか。
- ⑴ ①アルブミン分画と考えられ、M蛋白が出現する分画ではありません。
- ⑵ ②α1分画と考えられ、M蛋白が典型的に出現する分画ではありません。
- ⑶ ③α2分画と考えられ、ネフローゼ症候群などで増加する分画です。
- ⑷ ④β分画と考えられ、IgA型でまれにM蛋白がみられますが、典型的な部位ではありません。
- ⑸ ⑤γ分画と考えられ、多発性骨髄腫のM蛋白が鋭いピークとして出現する分画です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。図は本文から確認できませんが、血清蛋白電気泳動ではアルブミン、α1、α2、β、γ分画の順に並び、⑤はγ分画と考えられます。多発性骨髄腫では単クローン性の形質細胞が同一の免疫グロブリン(M蛋白)を大量に産生するため、多くはγ分画に幅の狭い鋭いピーク(Mピーク)が出現します。IgA型ではβ分画付近に出現することもあります。M蛋白の種類は免疫固定法で確認し、尿中のBence Jones蛋白の検索も行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成