53 歳の男性。突然生じた強い左背部痛を主訴に救急車で搬入された。2 年前から痛…
53 歳の男性。突然生じた強い左背部痛を主訴に救急車で搬入された。2 年前から痛風で尿酸排泄促進薬を内服している。身長175 cm、体重91 kg。体温36.0 ℃。心拍数76/分、整。血圧162/92mmHg。呼吸数16/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白1 +、糖(-)、潜血3 +、沈渣に赤血球 多数/HPF、白血球1 ~5 /HPF。腹部超音波検査で左水腎症を認める。腹部エックス線写真で異常を認めない。次に行うべき検査はどれか。
- ⑴ FDG-PETFDG-PETは悪性腫瘍の評価に用いる検査で、尿路結石の診断には用いません。
- ⑵ 膀胱鏡検査膀胱鏡は膀胱内の病変の評価に用いますが、尿管結石の診断には適しません。
- ⑶ 腹部単純CT単純CTはエックス線透過性の尿酸結石も描出でき、尿路結石の診断に最も有用です。
- ⑷ 膀胱造影検査膀胱造影は膀胱尿管逆流などの評価に用いる検査で、上部尿路結石の診断には適しません。
- ⑸ 腎シンチグラフィ腎シンチグラフィは分腎機能の評価に用いますが、結石の診断には用いません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。突然の強い片側背部痛、肋骨脊柱角叩打痛、肉眼的または顕微鏡的血尿、超音波での水腎症から、尿路結石による尿管閉塞が考えられます。痛風で尿酸排泄促進薬を内服しており、尿中尿酸排泄が増えて尿酸結石ができやすい状態です。尿酸結石はエックス線透過性で腹部単純エックス線写真には写りませんが、単純CTではほぼすべての結石を描出できます。結石の位置と大きさを評価するため、次に腹部単純CTを行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成