薬剤と尿細管作用部位の組合せで正しいのはどれか。
薬剤と尿細管作用部位の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ SGLT2 阻害薬 ― 近位尿細管SGLT2は近位尿細管に存在し、ブドウ糖の再吸収の大部分を担います。阻害により尿糖排泄が増えます。
- ⑵ 抗アルドステロン薬 ― Henle の上行脚抗アルドステロン薬の作用部位は集合管(皮質集合管)です。Henle上行脚はループ利尿薬の作用部位です。
- ⑶ サイアザイド系利尿薬 ― 集合管サイアザイド系利尿薬は遠位曲尿細管のNa-Cl共輸送体を阻害します。集合管ではありません。
- ⑷ バソプレシンV2 受容体拮抗薬 ― 遠位尿細管バソプレシンV2受容体拮抗薬は集合管のV2受容体に作用し、水利尿を起こします。
- ⑸ ループ利尿薬 ― Henle の下行脚ループ利尿薬はHenleの太い上行脚のNa-K-2Cl共輸送体を阻害します。下行脚ではありません。
解説
正解は⑴です。SGLT2阻害薬は近位尿細管のナトリウム・グルコース共輸送体2を阻害し、尿糖排泄を増やして血糖を下げます。ループ利尿薬はHenleの太い上行脚のNa-K-2Cl共輸送体、サイアザイド系利尿薬は遠位尿細管のNa-Cl共輸送体、抗アルドステロン薬は集合管(皮質集合管)のミネラルコルチコイド受容体、バソプレシンV2受容体拮抗薬は集合管のV2受容体に作用します。作用部位と輸送体を対応させて覚えると電解質異常の理解にもつながります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成