70 歳の男性。大腸癌に対し全身麻酔・人工呼吸管理下で結腸切除術を施行中である。…
70 歳の男性。大腸癌に対し全身麻酔・人工呼吸管理下で結腸切除術を施行中である。既往歴に特記すべきことはない。生体機能を監視するモニター画面(別冊No. 6)を別に示す。上段から心電図、血圧、SpO2、呼気終末二酸化炭素濃度〈ETCO2〉、体温が表示されている。モニター画面がA から突然B となった。このとき発生した事象で最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 心停止心停止では心電図や血圧の波形が変化し、ETCO2も徐々に低下します。
- ⑵ ショックショックでは血圧低下を伴い、ETCO2の突然の消失とは異なります。
- ⑶ 自発呼吸の発現自発呼吸の出現ではETCO2波形に切れ込みが入るなどの変化がみられ、消失はしません。
- ⑷ 心電図のリードのはずれ心電図のみの異常で、ETCO2や他の波形は変化しません。
- ⑸ 人工呼吸回路の接続はずれ換気が途絶えるため、ETCO2波形が突然消失し、ほかの波形は保たれます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。全身麻酔・人工呼吸管理中の患者で、モニター画面がAからBへ突然変化した事象を判断する問題です。正答から、Bでは呼気終末二酸化炭素濃度(ETCO2)の波形が突然消失またはゼロに低下し、心電図や血圧は保たれていると考えられます。心拍や血圧が保たれたままETCO2が突然消失する場合は、人工呼吸回路の接続はずれや気管チューブの抜去など、換気そのものの途絶をまず疑います。心停止では心電図や血圧の波形も変化します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成