母体に投与した薬剤と児への影響との組合せで正しいのはどれか。
母体に投与した薬剤と児への影響との組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬 ― 羊水過多症ACE阻害薬は胎児の腎障害による羊水過少症をきたし、羊水過多症ではありません。
- ⑵ 吸入副腎皮質ステロイド ― 早産吸入ステロイドは妊娠中も比較的安全に使用でき、早産との関連は示されていません。
- ⑶ ミソプロストール ― 脳出血子宮収縮作用による流産や先天異常が問題で、児の脳出血の原因としては知られていません。
- ⑷ インドメタシン ― 動脈管収縮プロスタグランジン合成阻害により胎児の動脈管を収縮させ、正しい組合せです。
- ⑸ ミノサイクリン ― 水腎症歯の着色やエナメル質形成不全、骨発育障害と関連し、水腎症ではありません。
解説
正解は⑷です。インドメタシンなどのNSAIDはプロスタグランジンの合成を阻害するため、妊娠後期に母体に投与すると胎児の動脈管が収縮・早期閉鎖し、胎児の肺高血圧や心不全を起こすことがあります。また胎児の腎血流を減らして羊水過少をきたします。ACE阻害薬は胎児の腎障害による羊水過少症、ミソプロストールは子宮収縮による流産や先天異常、テトラサイクリン系のミノサイクリンは歯の着色や骨発育障害と関連します。吸入ステロイドは比較的安全です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成