21 歳の女性。顔面の皮疹を主訴に来院した。8 年前から顔面の皮疹が出現し軽快と…
21 歳の女性。顔面の皮疹を主訴に来院した。8 年前から顔面の皮疹が出現し軽快と増悪を繰り返している。月経前に悪化することがある。2 か月前から精神的ストレスと食生活の偏りがあり皮疹が悪化してきた。副腎皮質ステロイド外用薬は使用していない。瘙痒はないが、軽度の痛みがある。顔面の写真(別冊No. 3)を別に示す。診断はどれか。
- ⑴ 結節性痒疹強い瘙痒を伴う硬い結節が四肢に多発する疾患で、合いません。
- ⑵ 尋常性痤瘡思春期発症で月経前やストレスで悪化する顔面の皮疹で、合致します。
- ⑶ 尋常性狼瘡皮膚結核の一型で、顔面に赤褐色の結節を生じ、経過が合いません。
- ⑷ 酒皶様皮膚炎ステロイド外用薬の長期使用後に生じる皮膚炎で、使用歴がなく合いません。
- ⑸ 脂漏性皮膚炎頭部や鼻唇溝などに鱗屑を伴う紅斑を生じ、痛みを伴う丘疹とは異なります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。思春期から顔面に皮疹が出現し、軽快と増悪を繰り返し、月経前やストレス、食生活の乱れで悪化し、軽い痛みを伴うことから、尋常性痤瘡(にきび)が考えられます。毛包脂腺系の慢性炎症性疾患で、皮脂の分泌亢進、毛穴の角化異常、アクネ菌の増殖により、面皰、紅色丘疹、膿疱がみられます。治療にはアダパレンや過酸化ベンゾイルの外用、抗菌薬の外用・内服が用いられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成