62歳の男性。アルコール性肝硬変で入院中である。昨日から日中もうとうとし、受け答…
62歳の男性。アルコール性肝硬変で入院中である。昨日から日中もうとうとし、受け答えがはっきりしない。肝臓の働きの低下による意識障害を疑い、血中アンモニアを測るために採血した。検体の扱いとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 採血管のまま室温で半日置き、ほかの検体とまとめて翌朝に測定する室温に置くと時間とともにアンモニアが増え、実際より高い値が出ます。
- ⑵ 冷凍庫で凍らせて保存し、1週間分をまとめて外部の検査会社に送るアンモニアは採血後すぐに測るべき項目で、まとめて後日測る扱いには向きません。
- ⑶ 採血後すぐに氷水で冷やし、早く測定する採血管の中でも血球の代謝などでアンモニアが増えていくため、すぐに冷やして早く測ることで正しい値が得られます。
- ⑷ 採血管を体温に近い37℃の恒温槽で温めてから、時間をおいて測定する温めると採血管の中でアンモニアの産生が進み、値が実際より高くなります。
- ⑸ 採血管に入れたあと、泡が立つまで強く振ってから検査室へ運ぶ強く振ると血球が壊れ、測定の値に影響します。
解説
最も適切なのは、採血後ただちに氷水で冷やし、できるだけ早く測定することです。血中アンモニアは、採血したあとも採血管の中で血球の代謝やたんぱく質の分解によって増えていきます。室温に置いたり温めたりすると、実際より高い値が出て、肝性脳症の評価を誤るおそれがあります。このため、採血後はすぐに冷やして検査室に届け、速やかに測定します。採血のときに強く駆血したり、手を握らせたりすることも避けます。
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