32歳の女性。2週前からの頭痛で初診外来を受診した。研修医が問診を短く済ませて「…
32歳の女性。2週前からの頭痛で初診外来を受診した。研修医が問診を短く済ませて「まず頭部のCTと血液検査を一通り出しましょう」と言ったところ、指導医が「その前に、頭痛がいつどのように始まり、どう変わってきたかをよく聞きなさい」と助言した。この助言の理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 検査の費用が高いので、患者の負担を減らすためにできるだけ検査を省くべきだから費用の面もありますが、助言の主な理由は病歴が診断と検査の選択の土台になることです。
- ⑵ 研修医は検査の指示を出す権限がないので、指導医の許可を待つ必要があるから助言の内容は検査の手続きではなく、病歴を聞くことの意義についてです。
- ⑶ 頭部のCTは被曝があるので、頭痛の患者には撮影してはならないから頭痛の原因によってはCTが必要です。撮影してはならないという理由ではありません。
- ⑷ 多くの病気は病歴から見当がつき、どの検査が必要かも病歴によって決まるから診断の手がかりの多くは病歴から得られます。病歴で疑う病気を絞り込むことで、必要な検査を選び、不要な検査を減らせます。
- ⑸ 病歴を詳しく聞くほど診察料が高くなり、病院の収入が増えるから医療面接の目的は診断と信頼関係のためで、収入を増やすためではありません。
解説
最も適切なのは、多くの病気は病歴から見当がつき、どの検査が必要かも病歴によって決まるという理由です。医療面接は診断の出発点で、症状の始まり方、経過、性状、随伴症状などから、疑うべき病気を大きく絞り込めます。突然の激しい頭痛なのか、徐々に強まるのかで、考える病気も行う検査も大きく変わります。病歴を十分に聞かずに検査を一通り行うと、必要な検査を見落としたり、不要な検査を重ねたりするおそれがあります。
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