48歳の男性。昨日から高熱と激しい頭痛があり、本日、意識がもうろうとして救急搬送…
48歳の男性。昨日から高熱と激しい頭痛があり、本日、意識がもうろうとして救急搬送された。項部硬直があり、皮膚に発疹はない。手足の麻痺やけいれんはない。細菌性髄膜炎が疑われる。最初に行う対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ ウイルス性と決めつけて、抗ウイルス薬を投与する。細菌性が疑われる状況で抗菌薬を使わないのは不適切です。
- ⑵ 翌朝の外来で腰椎穿刺を行い、その結果で治療を考える。翌朝まで待つと病状が進み、救命が難しくなります。
- ⑶ 原因菌が確定するまで、抗菌薬は使わずに解熱薬で経過を見る。細菌性髄膜炎は数時間で悪化するため、原因菌の確定を待つのは危険です。
- ⑷ 頭部のMRIを撮り終えて結果が出てから、抗菌薬を始めるかを決める。画像検査のために抗菌薬を遅らせると、予後が悪くなります。
- ⑸ 血液培養を採り、直ちに抗菌薬を始める。細菌性髄膜炎は治療の遅れが予後を悪くするため、血液培養を採ったら抗菌薬を速やかに始めます。
解説
血液培養を採ったら直ちに抗菌薬を始め、検査のために治療を遅らせないのが適切です。細菌性髄膜炎は数時間で急速に悪化し、治療の開始が遅れるほど死亡や後遺症が増えます。腰椎穿刺の前に頭部の画像検査が必要な場合でも、その間に抗菌薬の投与を始めます。原因菌に合わせて広い範囲に効く抗菌薬を選び、成人では副腎皮質ステロイドを併用することがあります。周囲の人への感染対策も考えます。
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