診療所で、28歳の女性から排尿時痛の訴えがあり、中間尿を採取した。尿の一般検査と…
診療所で、28歳の女性から排尿時痛の訴えがあり、中間尿を採取した。尿の一般検査と培養は外部の検査会社に依頼するが、検体の回収は5時間後になる。それまでの尿検体の保存方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 消毒用アルコールを数滴加えてから、室温で保存しておく。消毒薬を加えると菌が死んで培養ができなくなり、検査の目的を果たせません。
- ⑵ ふたをしっかり閉めて冷蔵庫に入れ、回収まで低い温度で保存する。冷蔵すると細菌の増殖が抑えられ、尿中の細胞成分の変化も少なくなります。
- ⑶ 37℃に保った保温器に入れ、体温と同じ温度で保存しておく。体温に近い温度は細菌の増殖に適しており、菌数が実際より大きく増えてしまいます。
- ⑷ ふたを開けたまま診察室の机の上に置き、室温で保存しておく。室温で長時間置くと細菌が増え、培養で実際より多い菌数が出たり、尿の成分が変化したりします。
- ⑸ 冷凍庫で凍らせて保存し、回収のときに常温に戻してから検査会社に渡す。凍らせると細胞や円柱などの成分が壊れ、尿沈渣が正しく評価できません。
解説
ふたをしっかり閉めて冷蔵庫に入れ、低い温度で保存するのが適切です。尿は採取後に室温で放置すると、混入した細菌が増えて培養の菌数が実際より多くなり、尿の成分や細胞も変化します。すぐに検査できない場合は冷蔵して細菌の増殖を抑えます。凍らせると細胞成分が壊れ、消毒薬を加えると培養ができなくなります。体温に近い温度は細菌の増殖を早めるため避けます。
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