42歳の男性。飲酒して膀胱に尿がたまった状態で、自転車で転倒し、下腹部をハンドル…
42歳の男性。飲酒して膀胱に尿がたまった状態で、自転車で転倒し、下腹部をハンドルで強く打った。その後、尿意はあるが尿が少ししか出ず、下腹部全体が痛み、だんだん張ってきた。尿に血が混じる。膀胱に造影剤を入れたCTで、造影剤が膀胱の外の腹腔に広がっている。対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 尿道にカテーテルを入れて、自然に治るのを待つ。腹腔の側への破裂では尿が腹腔に漏れ続けるため、手術が必要です。
- ⑵ 腎臓が傷ついているので、腎臓を摘出する。造影剤は膀胱から漏れており、腎臓の損傷ではありません。
- ⑶ 腸が破れているので、まず大腸の内視鏡検査を行う。造影剤は膀胱から漏れており、まず膀胱の損傷に対応します。
- ⑷ 膀胱が腹腔の側に破れており、手術で膀胱の破れを縫い閉じる。尿がたまった膀胱が強い力で破れ、腹腔に尿が漏れると腹膜炎を起こすため、手術で修復します。
- ⑸ 飲酒による一時的な尿閉なので、水分を多くとって経過を見る。外傷による膀胱の破裂で、水分をとると漏れる尿が増えます。
解説
膀胱が腹腔の側に破れており、手術で膀胱の破れを縫い閉じるのが最も適切です。尿がたまってふくらんだ膀胱は、下腹部を強く打つと破れやすく、飲酒時は特に起こりやすくなります。膀胱の上の部分が腹腔の側に破れると、尿が腹腔に漏れて腹膜炎を起こすため、手術で修復します。膀胱の外側の腹腔外に破れた場合は、カテーテルで尿を出し続けるだけで治ることが多く、区別が大切です。
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