26歳の女性。牛乳やアイスクリームをとると、30分から数時間後にお腹が張ってゴロ…
26歳の女性。牛乳やアイスクリームをとると、30分から数時間後にお腹が張ってゴロゴロ鳴り、水のような下痢が出る。乳製品をとらない日は症状がない。体重の減少や血便はなく、血液検査も正常である。最も考えられる仕組みはどれか。
- ⑴ 牛乳のたんぱく質に対する即時型のアレルギーで、じんま疹を伴う。牛乳アレルギーではじんま疹や呼吸の症状を伴うことが多く、本例にはありません。
- ⑵ 細菌が出す毒素によって、腸から水が分泌されている。細菌の毒素による下痢は感染によるもので、乳製品をとるたびにくり返すことはありません。
- ⑶ 腸の粘膜に慢性の炎症があり、血便とともに下痢が続く。炎症性腸疾患では血便や体重減少を伴い、乳製品だけで症状が出ることはありません。
- ⑷ 乳糖を分解する酵素が少なく、乳糖が水を引き込む。乳糖分解酵素が不足すると、乳糖が小腸で吸収されずに水分を引き込み、腸内細菌が発酵してガスと下痢を起こします。
- ⑸ 小麦のたんぱく質に対する免疫反応で、小腸の粘膜が傷んでいる。小麦に対する反応では小麦を含む食品で症状が出ます。
解説
乳糖を分解する酵素が腸で少なく、分解されない乳糖が水分を引き込むことが最も考えられる仕組みです。乳糖は小腸の粘膜にある酵素でブドウ糖とガラクトースに分解されて吸収されますが、この酵素が少ない人では乳糖が吸収されずに残ります。腸の中で水分を引き込み、大腸で細菌に発酵されてガスが出るため、お腹の張り、腹鳴、下痢が起こります。乳糖を分解した乳製品などを選ぶと症状を避けられます。
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