65歳の男性。胃癌に対して胃の一部を切除する手術を受けている。手術の途中で、切除…
65歳の男性。胃癌に対して胃の一部を切除する手術を受けている。手術の途中で、切除した胃の切り口の組織を急いで凍らせて薄く切り、病理医が顕微鏡で調べた。この検査を手術中に行う目的として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 切り口に癌が残っていないかを確かめ、切る範囲を決める。術中迅速病理診断は、切除断端に癌が残っていないかを手術中に確かめ、追加切除の要否を決めるために行います。
- ⑵ 肝臓や肺への遠い転移がないかを、手術中に確かめる。遠い臓器への転移は手術前の画像検査で調べ、切り口の組織では分かりません。
- ⑶ 癌の遺伝子の変化を調べ、術後に使う分子標的薬を選ぶ。遺伝子の検査は、通常の処理をした組織などで時間をかけて行います。
- ⑷ 切り口に細菌が付いていないかを調べ、抗菌薬を選ぶ。細菌の有無は培養検査で調べるもので、病理の迅速診断の目的ではありません。
- ⑸ 癌の深さと組織型を最終的に確定し、病期を決める。最終的な診断は、手術後にホルマリンで固定した標本を詳しく調べて確定します。
解説
切り口に癌細胞が残っていないかを確かめ、切る範囲を決めることが目的です。術中迅速病理診断では、組織を凍らせて短時間で標本を作り、手術中に結果を返します。切除断端に癌が見つかれば追加で切除し、取り残しを防ぎます。また、手術中に見つかった病変が良性か悪性かを判断して術式を決めるためにも使います。最終的な組織型や深さは、手術後の標本で確定します。
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