62歳の男性。左の首にしこりがあることに気づき受診した。診察で左頸部のリンパ節が…
62歳の男性。左の首にしこりがあることに気づき受診した。診察で左頸部のリンパ節が腫れていることを確かめた。悪性の病気によるリンパ節の腫れを最も疑う所見はどれか。
- ⑴ 数日のうちに大きくなり、のどの痛みとともに小さくなってきた。のどの感染に伴って腫れ、症状とともに縮むのは反応性の変化です。
- ⑵ 押すと強く痛み、表面の皮膚が赤くなって熱を持っている。圧痛や発赤、熱感はリンパ節の炎症を示し、細菌感染などを考えます。
- ⑶ 柔らかく指で動かすことができ、かぜをひいたあとに大きくなった。柔らかく可動性があり、感染のあとに腫れたリンパ節は反応性の腫大を考えます。
- ⑷ 直径5 mmほどの小さなものが、両側の首にいくつか触れる。小さく柔らかいリンパ節を触れることは健康な人でもよくあります。
- ⑸ 石のように硬く、周りの組織と癒着して動かず、押しても痛まない。硬く、可動性がなく、圧痛のないリンパ節は、癌の転移や悪性リンパ腫を疑う所見です。
解説
石のように硬く、周りと癒着して動かず、押しても痛まないリンパ節は悪性を最も疑います。リンパ節の腫れを診るときは、大きさ、硬さ、圧痛、可動性、部位、経過を確かめます。感染に伴う腫れは柔らかく、圧痛があり、可動性が保たれ、原因の感染が治まると小さくなります。悪性が疑われる場合は、頭頸部の癌や悪性リンパ腫などを考え、画像検査や生検で調べます。
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