23歳の女性。看護学生で、病院実習の前に肝炎ウイルスの検査を受けた。HBs抗原陰…
23歳の女性。看護学生で、病院実習の前に肝炎ウイルスの検査を受けた。HBs抗原陰性、HBs抗体陽性、HBc抗体陰性であった。肝機能は正常である。この結果の解釈として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 感染してまもない時期で、抗原がまだ出ていない。感染のごく初期にHBs抗体が先に陽性になることはありません。HBs抗体は回復期や接種後に出ます。
- ⑵ B型肝炎ワクチンの接種によって免疫ができている。HBs抗体だけが陽性でHBc抗体が陰性なのは、ウイルスに感染せずワクチンで免疫を得た状態を示します。
- ⑶ 過去にB型肝炎ウイルスに感染し、すでに治っている。過去の感染ではウイルスの芯の蛋白に対するHBc抗体も陽性になります。HBc抗体陰性とは合いません。
- ⑷ 症状のないままウイルスを持ち続ける保因者である。保因者ではHBs抗原が長く陽性で、HBc抗体も陽性です。この結果とは合いません。
- ⑸ B型肝炎ウイルスに現在感染し、体内で増えている。現在の感染ではHBs抗原が陽性になります。HBs抗原陰性とは合いません。
解説
B型肝炎ワクチンの接種によって免疫ができている状態です。ワクチンにはウイルスの表面の蛋白だけが含まれているため、接種後はHBs抗体だけが陽性になります。実際にウイルスに感染した場合は、ウイルスの芯の蛋白に対するHBc抗体も陽性になります。現在の感染や保因者ではHBs抗原が陽性です。HBs抗原陰性、HBs抗体陽性、HBc抗体陰性の組合せは接種後の典型です。
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