我が国の診断参考レベルで正しいのはどれか。
我が国の診断参考レベルで正しいのはどれか。
- ⑴ 線量限度の値である。DRLは線量限度ではありません。医療被ばくには線量限度が適用されず、DRLは最適化のための目安として使われます。
- ⑵ 目的は最適化の推進である。DRLは自施設の線量水準を点検し、撮影条件の見直しにつなげるための最適化推進の指標です。超えた場合には条件を再検討します。
- ⑶ 小児に対しては定められていない。我が国のDRLでは小児のCTや一般撮影についても値が設定されています。体格差の影響が大きいため区分して示されています。
- ⑷ 放射線治療の総線量が設定されている。DRLは診断や画像誘導に伴う医療被ばくを対象とする指標で、放射線治療の処方線量には適用されません。
- ⑸ 線量調査結果の50 パーセンタイルで設定されている。DRLは線量調査結果の75パーセンタイル値で設定されます。中央値である50パーセンタイルではありません。
解説
正解は⑵です。診断参考レベル(DRL)は医療被ばくの最適化を進めるための指標で、自施設の線量が同種の施設と比べて著しく高くないかを点検するために使います。線量調査結果の分布の75パーセンタイル値で設定され、これを超える施設は撮影条件を見直すことが求められます。個々の患者に適用する上限ではないので線量限度ではなく、放射線治療にも適用されません。我が国では平成27年に最初のDRLが公表され、小児のDRLも設定されており、その後改訂が重ねられています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成