X 線による画像形成〈イメージングチェーン〉でデジタルシステムに特有の影響因子は…
X 線による画像形成〈イメージングチェーン〉でデジタルシステムに特有の影響因子はどれか。
- ⑴ 電気雑音検出信号を電気的に読み出し増幅・A/D変換する過程で生じる電気雑音は、増感紙—フィルム系には存在しないデジタル特有の画質制限因子です。
- ⑵ AEC 制御自動露出制御は増感紙—フィルム系でも用いられてきた照射線量の制御方法で、デジタル特有の因子ではありません。
- ⑶ 幾何学的不鋭焦点寸法と拡大率で決まる半影によるボケで、検出器の種類に関係なく生じます。フィルム系でも同じく問題になります。
- ⑷ グリッド露出係数散乱線除去グリッドを使うときに必要な曝射量の増加倍数を表す量で、フィルム系から用いられてきた概念です。
- ⑸ ビームハードニング被写体を通るうちに低エネルギー成分が優先的に吸収されて線質が硬くなる現象で、X線と物質の相互作用に由来し検出器によりません。
解説
正解は⑴です。デジタルシステムでは、検出器で得た信号を電気信号として読み出し、増幅してA/D変換する過程があるため、増幅回路や読み出し回路に起因する電気雑音(システム雑音)が画質を制限します。これは増感紙—フィルム系には存在しないデジタル特有の因子です。AEC制御、幾何学的不鋭、グリッド露出係数、ビームハードニングはいずれもX線の発生や照射・幾何配置に関わる因子で、フィルム系でも同じように画質へ影響するため、デジタル特有とはいえません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成