胸部造影CT 像(別冊No. 8)を別に示す。正しい組合せはどれか。
胸部造影CT 像(別冊No. 8)を別に示す。正しい組合せはどれか。
- ⑴ ア ― 上行大動脈上行大動脈は縦隔前方の中央、肺動脈幹の右前方にある最も太い円形の高濃度構造で、図のアがこれに一致します。
- ⑵ イ ― 食道食道は気管の後方、下行大動脈の前方付近に位置し、内部に空気を含むか虚脱した壁として写ります。イの位置とは一致しません。
- ⑶ ウ ― 肺動脈肺動脈幹は上行大動脈の左後方にあり、そこから左右に分かれて走ります。ウの指す位置はその走行と合いません。
- ⑷ エ ― 上大静脈上大静脈は上行大動脈の右前方にあり、造影のタイミングにより濃度が大動脈と異なります。エの位置には当てはまりません。
- ⑸ オ ― 奇静脈奇静脈は脊椎の右前方を上行し、気管右側で大動脈弓の下に回り込む細い血管です。オの指す構造とは異なります。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。胸部造影CTの大血管が並ぶ高さでは、上行大動脈は縦隔の前方中央、肺動脈幹の右前方に円形の高濃度構造として描出され、図のアがこれに当たります。上行大動脈は下行大動脈と同じ濃度で造影され、径も最大の部類なので見分けやすい構造です。食道は気管や下行大動脈の近くで内部に空気を含むことが多く、上大静脈は上行大動脈の右前方、奇静脈は脊椎の右前方を上行する細い血管であり、いずれも位置が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成