頸部造影CT(動脈相)像(別冊No. 7)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
頸部造影CT(動脈相)像(別冊No. 7)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
- ⑴ 外頸動脈分岐後の頸部で前内側に位置し、枝を出しながら上行する細い動脈が外頸動脈です。矢印の位置と血管径がこれに一致します。
- ⑵ 総頸動脈総頸動脈は分岐より下の高さにある1本の太い動脈です。矢印が分岐後の血管を指しているため当てはまりません。
- ⑶ 椎骨動脈椎骨動脈は頸椎の横突孔の中を上行し、椎体の後外側に小さく見えます。位置が明らかに異なります。
- ⑷ 内頸動脈内頸動脈は分岐後、外頸動脈より後外側にあってより太く、頸部では枝を出しません。矢印の血管の位置と性状が合いません。
- ⑸ 鎖骨下動脈鎖骨下動脈は胸郭上口付近を横走する動脈で、頸部のこの高さの断面には描出されません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。頸部造影CTの動脈相では、総頸動脈が甲状腺上縁あたりの高さで内頸動脈と外頸動脈に分岐します。分岐後、内頸動脈は太くまっすぐ後外側を上行して頸部では枝を出さず、外頸動脈は前内側に位置してより細く、上甲状腺動脈・舌動脈・顔面動脈などの枝を早くから出します。矢印はこの前内側にあって枝を伴う血管を示しているので外頸動脈です。椎骨動脈は横突孔の中を走り、鎖骨下動脈は胸郭上口付近にあるため高さが合いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成