注腸造影検査で硫酸バリウム注入後に空気を注入する目的はどれか。
注腸造影検査で硫酸バリウム注入後に空気を注入する目的はどれか。
- ⑴ 直腸の運動を促すため。空気の注入は腸管を拡張させるためのもので、蠕動運動を促す目的ではありません。検査中はむしろ鎮痙薬で運動を抑えることがあります。
- ⑵ 粘膜面を描出するため。バリウムを粘膜に付着させたうえで空気で腸管を拡張すると、白と黒の二重コントラストができ、粘膜面の微細な変化を描出できます。
- ⑶ 腸管内のpH を調整するため。空気にpHを変える働きはありません。硫酸バリウムは水に不溶で化学的にも安定な物質です。
- ⑷ 検査後の排便を促進するため。検査後の排出を促すために空気を入れるのではありません。バリウムの排出には下剤と十分な水分摂取を指示します。
- ⑸ 硫酸バリウムを希釈するため。希釈は水で濃度を調整して行います。空気はバリウムを薄めるものではなく、腸管を広げてコントラストをつくるものです。
解説
正解は⑵です。注腸造影ではまず硫酸バリウムを注入して腸粘膜に薄く付着させ、続いて空気を注入して腸管を拡張させます。バリウムの白と空気の黒という二重のコントラストができるため、粘膜面の細かい凹凸や隆起性病変、びらんなどを描出しやすくなります。これが二重コントラスト法です。空気は腸管を広げて壁の重なりをほどく役割も果たします。腸の運動促進やpH調整、排便促進、バリウムの希釈を目的とするものではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成