X 線撮影で異なる構造物がX 線の進行方向に重なってしまい1 つの像として写る現…
X 線撮影で異なる構造物がX 線の進行方向に重なってしまい1 つの像として写る現象はどれか。
- ⑴ 接線効果接線効果はX線が構造の境界面に接するように通り、その部分が線状に強く描出される現象で、構造の重なりとは異なります。
- ⑵ 重積効果X線の進行方向に並ぶ複数の構造の吸収が加算され、1つの像として重なって写る現象が重積効果です。
- ⑶ ヒール効果ヒール効果はX線管の陽極側で線量が低下する現象で、陽極—陰極方向に画像の濃度差を生じます。構造の重なりとは無関係です。
- ⑷ 部分容積効果部分容積効果はCTで1ボクセル内に異なる組織が混在してCT値が平均化される現象です。単純X線での重なりとは別の概念です。
- ⑸ Groedel〈グレーデル〉効果Groedel効果は撮影距離を短くしたときの拡大や斜入に関わる用語で、構造がX線の進行方向に重なる現象を指す言葉ではありません。
解説
正解は⑵です。X線撮影では三次元の身体を二次元に投影するため、X線の進行方向に並んだ異なる構造物の吸収が重なり合い、1つの像として写ります。この現象を重積効果といい、病変を隠したり、実際には存在しない線や陰影のように見せたりします。二方向撮影や斜位、CTの併用で重なりをほどくことが対策になります。接線効果は境界が接線方向に接して線状に強調される現象、部分容積効果はCTで1ボクセル内に異なる組織が混ざる現象で、いずれも別の概念です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成