マルチスライスCT で正しいのはどれか。
マルチスライスCT で正しいのはどれか。
- ⑴ 画像再構成法に90 度線形補間法がある。ヘリカルCTの補間には360度線形補間法と180度線形補間法があります。90度線形補間法という手法は存在しません。
- ⑵ 多列化した検出器からのデータ処理をする。マルチスライスCTは体軸方向に多列化した検出器から1回転で複数断面分のデータを同時に取得し、これを処理して画像化します。
- ⑶ コーン角が大きくなるほど散乱線が減少する。コーン角が大きいと一度に照射される体積が増えるため散乱線は増加します。そのため散乱線補正が必要になります。
- ⑷ 体軸方向のZ 軸補間は実効スライス厚に影響しない。Z軸方向の補間は隣接するデータを混ぜる操作なので、実効スライス厚は設定値より厚くなります。影響しないという記述は誤りです。
- ⑸ リングアーチファクトはFeldkamp〈フェルドカンプ〉法で補正できる。Feldkamp法はコーンビームデータの再構成法です。リングアーチファクトは検出器の感度不均一が原因で、検出器の校正で対処します。
解説
正解は⑵です。マルチスライスCTは検出器を体軸方向に多列に並べ、1回転で複数断面のデータを同時に収集して処理する装置です。これにより広い範囲を短時間で撮影でき、薄いスライスの等方性ボクセルが得られます。シングルスライスヘリカルCTの補間法は360度線形補間と180度線形補間で、90度線形補間という方法はありません。コーン角が大きくなると散乱線は増え、Z軸方向の補間は実効スライス厚を厚くする方向に働き、Feldkamp法はコーンビームの再構成法です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成