インバータ式X 線装置で誤っているのはどれか。
インバータ式X 線装置で誤っているのはどれか。
- ⑴ テトロード管で制御する。インバータ式のスイッチングはIGBTなどの半導体素子が担い、テトロード管は使いません。この記述が誤りなので正解になります。
- ⑵ 管電圧は自己整流方式より高い精度で制御できる。高周波インバータでは管電圧の脈動が小さくフィードバック制御も可能なため、自己整流方式より高精度に制御できます。正しい記述で正解ではありません。
- ⑶ 照射時間は自己整流方式より高い精度で制御できる。高周波なので1周期が短く、任意のタイミングで通電を止められるため照射時間の制御精度は高くなります。正しい記述です。
- ⑷ 管電圧の立ち上がり時間は三相12 ピーク形X 線装置より短い。高周波化により立ち上がりが速く、三相12ピーク形より短時間で所定の管電圧に達します。正しい記述です。
- ⑸ 三相12 ピーク形X 線装置よりX 線高電圧装置を小型化できる。高周波化により変圧器の鉄心や巻線を小さくできるため、三相12ピーク形より装置を小型軽量にできます。正しい記述です。
解説
正解は⑴です。インバータ式X線高電圧装置は、商用交流を整流して直流にした後、IGBTなどの半導体スイッチング素子で数kHz〜100 kHzの高周波に変換し、小型の高圧変圧器で昇圧してから整流します。制御を担うのは半導体素子であり、テトロード(四極真空管)ではありません。テトロード管はコンデンサ放電式装置などの旧来の方式で用いられました。高周波化により変圧器が小型になり、管電圧の脈動が小さく、立ち上がりや照射時間の制御精度も高くなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成