α/β が低い組織の特徴で正しいのはどれか。
α/β が低い組織の特徴で正しいのはどれか。
- ⑴ 晩期障害を起こしやすい。α/βが低いのは脊髄や肺などの晩期反応組織で、目安は約3 Gyです。照射後数か月以上たって現れる晩期障害を起こしやすい組織です。
- ⑵ 分裂の盛んな組織に多い。分裂が盛んな組織は早期反応組織で、α/β値は約10 Gyと高くなります。α/βが低いという条件に当てはまるのは晩期反応組織です。
- ⑶ 線量率に対する感受性が低い。α/βが低い組織は亜致死損傷からの回復能が高いため、線量率を下げると効果が大きく落ちます。線量率効果はむしろ大きく現れます。
- ⑷ 放射線に対して早期反応を示す。早期反応を示すのはα/βが高い組織です。α/βが低い組織の反応は遅く、照射後しばらくたった晩期に現れます。
- ⑸ 分割照射に対する反応性が小さい。α/βが低い組織は1回線量の変化に敏感で、分割の仕方によって効果が大きく変わります。反応性が小さいのではなく大きいといえます。
解説
正解は⑴です。α/β値が低い組織は線量効果曲線の曲がりが大きく、1回線量の大小に強く影響される組織で、脊髄・腎・肺・神経などの晩期反応組織が代表です。晩期障害は照射後数か月から数年で現れ、分割回数を増やして1回線量を下げると回避しやすくなります。逆に皮膚・粘膜・骨髄のように分裂の盛んな早期反応組織はα/βが高く約10 Gy、晩期反応組織は約3 Gyが目安です。この数値の対比を覚えておくと判断しやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成