脳脊髄液が存在するのはどれか。
脳脊髄液が存在するのはどれか。
- ⑴ 板間層板間層は頭蓋骨の外板と内板の間にある海綿質の骨層で、内部を静脈が走ります。骨の構造であり、髄液が入る空間ではありません。
- ⑵ 硬膜外腔硬膜外腔は硬膜と骨の間で、正常ではほとんど隙間がありません。硬膜外麻酔や硬膜外血腫で初めて腔となる部位で、髄液は存在しません。
- ⑶ 硬膜下腔硬膜下腔も正常では硬膜とくも膜が密着しており、外傷による硬膜下血腫で初めて腔となります。髄液が本来満たしている場所ではありません。
- ⑷ 軟膜下腔軟膜は脳や脊髄の表面に直接密着しているため、軟膜の下に髄液の腔はありません。髄液があるのは軟膜の外側、くも膜との間です。
- ⑸ くも膜下腔髄液はくも膜と軟膜の間のくも膜下腔を満たしています。脳室で作られた髄液がここへ流れ込み、脳と脊髄を守る液体クッションとなります。
解説
正解は⑸です。脳脊髄液はくも膜と軟膜の間にあるくも膜下腔を満たしており、脳と脊髄を包む液体のクッションとして働きます。髄液は脳室の脈絡叢で産生され、脳室系を通ってくも膜下腔へ流れ出て、くも膜顆粒から静脈系へ吸収されます。腰椎穿刺で髄液を採取できるのも、脊髄下端のくも膜下腔に髄液がたまっているためです。硬膜外腔や硬膜下腔は正常ではほとんど隙間がなく、出血や麻酔薬の注入で初めて腔として現れる点も押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成