経カテーテル動脈塞栓術の対象となるのはどれか。2 つ選べ。
経カテーテル動脈塞栓術の対象となるのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 胸水胸水の治療は胸腔ドレナージや穿刺排液、原因疾患の治療です。動脈を塞栓する治療の対象ではありません。
- ⑵ 脳梗塞脳梗塞は血管が詰まって起こる病態なので、治療は血栓溶解療法や血栓回収療法など血流を再開させる方向です。塞栓術は逆の操作になります。
- ⑶ 脳動脈瘤脳動脈瘤ではカテーテルを瘤内に誘導してコイルを充填し、瘤内の血流を遮断して破裂を防ぎます。血管内治療として確立しています。
- ⑷ 転移性脳腫瘍転移性脳腫瘍の治療は手術や定位放射線治療、全脳照射、薬物療法です。動脈塞栓術が標準的な対象になることはありません。
- ⑸ 骨盤骨折による出血骨盤骨折では動脈損傷による大量出血が生じやすく、造影剤の血管外漏出を確認して塞栓物質で止血する動脈塞栓術が救命処置となります。
解説
正解は⑶と⑸です。経カテーテル動脈塞栓術はカテーテルから塞栓物質を注入して血流を遮断する治療で、出血の止血と病変への血流遮断が主な目的です。脳動脈瘤ではカテーテルで瘤内にコイルを充填して血流を遮断し、破裂やその再発を防ぎます。骨盤骨折による出血では、造影剤の血管外漏出を確認したうえでゼラチンスポンジやコイルを用いて止血します。骨盤骨折の出血は外傷死の原因となるため、迅速な塞栓術が救命に直結します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成