肝硬変の合併症で誤っているのはどれか。
肝硬変の合併症で誤っているのはどれか。
- ⑴ 黄疸ビリルビンの処理・排泄が低下するため黄疸は肝硬変の代表的な合併症です。記述として正しいので正答ではありません。
- ⑵ 腹水腹水はアルブミン低下による膠質浸透圧の低下と門脈圧亢進によって生じる、肝硬変の典型的な合併症です。
- ⑶ 血小板増多脾機能亢進による破壊とトロンボポエチン産生低下により、肝硬変では血小板は減少します。増多は誤りなのでこれが正答です。
- ⑷ 食道静脈瘤食道静脈瘤は門脈圧亢進により側副血行路が発達して生じる合併症で、破裂すると大量出血を起こします。
- ⑸ 高アンモニア血症肝でのアンモニア処理が低下して高アンモニア血症となり、肝性脳症を引き起こします。肝硬変の合併症として正しい記述です。
解説
正解は⑶です。肝硬変では肝内の線維化によって血流抵抗が高まり門脈圧が上昇し、脾臓がうっ血して大きくなります。この脾機能亢進によって血小板が脾臓で破壊されるため、血小板は増多ではなく減少します。肝臓でのトロンボポエチン産生低下も加わり、血小板数は肝線維化の進行度を推定する指標としても用いられます。黄疸、腹水、門脈圧亢進による食道静脈瘤、アンモニアの処理能低下による高アンモニア血症と肝性脳症は、いずれも肝硬変の代表的な合併症です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成