細胞外液性造影剤を用いたMRI 検査前に確認を要する血液検査項目で正しいのはどれ…
細胞外液性造影剤を用いたMRI 検査前に確認を要する血液検査項目で正しいのはどれか。
- ⑴ ALTALTは主に肝細胞障害を反映する酵素です。細胞外液性ガドリニウム造影剤は腎排泄なので、投与可否の判断材料にはなりません。
- ⑵ ASTASTも肝や心筋、筋の障害を反映する酵素で、腎排泄型の造影剤の可否判断には用いません。
- ⑶ BUNBUNも腎機能の指標ですが、脱水や高蛋白食、消化管出血でも上昇し腎機能を正確に反映しません。指針ではeGFRで判定します。
- ⑷ eGFRガドリニウム造影剤は腎排泄のため、eGFRで腎機能を評価し、30mL/min/1.73m²未満では腎性全身性線維症のリスクから原則禁忌となります。
- ⑸ 白血球数白血球数は感染や炎症、血液疾患の指標です。造影剤の排泄経路とは無関係で、投与前の確認項目にはなりません。
解説
正解は⑷です。細胞外液性のガドリニウム造影剤はほぼすべてが腎から排泄されるため、腎機能が低下した患者では体内に長くとどまり、腎性全身性線維症(NSF)を起こす危険があります。そのため検査前には推算糸球体濾過量(eGFR)を確認し、日本医学放射線学会などの指針ではeGFRが30mL/min/1.73m²未満の場合は原則禁忌として扱います。ALTやAST、白血球数は肝機能や感染の指標であり、ガドリニウム造影剤の投与可否の判断には用いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成