神経鞘腫が発生する頻度が最も高いのはどれか。
神経鞘腫が発生する頻度が最も高いのはどれか。
- ⑴ 視神経視神経は中枢神経の延長で、髄鞘をつくるのはオリゴデンドロサイトです。Schwann細胞がないため神経鞘腫は発生せず、視神経膠腫や髄膜腫が生じます。
- ⑵ 三叉神経三叉神経にも神経鞘腫は生じますが頻度は聴神経よりかなり低く、Meckel腔から中頭蓋底に及ぶ腫瘍として見つかります。
- ⑶ 顔面神経顔面神経の神経鞘腫は側頭骨内などに生じますが、聴神経に比べてまれです。顔面神経麻痺で発見されます。
- ⑷ 聴神経頭蓋内の神経鞘腫のうち最も頻度が高いのが聴神経(前庭神経)由来のもので、小脳橋角部腫瘍の代表として難聴やめまいで発症します。
- ⑸ 副神経副神経の神経鞘腫はまれです。頸部の神経鞘腫では迷走神経や交感神経幹由来のものが多くみられます。
解説
正解は⑷です。神経鞘腫はSchwann細胞(神経鞘細胞)から発生する良性腫瘍で、頭蓋内では聴神経(第Ⅷ脳神経、実際には前庭神経)に生じるものが最も多く、聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)と呼ばれます。内耳道内から小脳橋角部へ伸びるように成長し、難聴・耳鳴り・めまいで発見されます。造影MRIでは内耳道内から連続して強く濃染する腫瘤として描出されます。三叉神経や顔面神経にも生じますが頻度は低く、視神経は髄鞘がオリゴデンドロサイト由来のため神経鞘腫は生じません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成