肝転移の原発腫瘍で最も頻度が高いのはどれか。
肝転移の原発腫瘍で最も頻度が高いのはどれか。
- ⑴ 腎癌腎癌の転移先は肺・骨・脳が多く、肝転移もありますが頻度は大腸癌に及びません。血流が下大静脈経由で肺へ向かうためです。
- ⑵ 膠芽腫膠芽腫は脳内で浸潤性に広がりますが、頭蓋外への転移は極めてまれです。肝転移の原発巣にはなりません。
- ⑶ 大腸癌大腸からの静脈血は門脈を通って肝臓に流入するため、肝転移の原発巣として最も頻度が高く、約半数が経過中に肝転移をきたします。
- ⑷ 子宮体癌子宮体癌は骨盤内のリンパ節や肺への転移が主で、肝転移の原発巣としての頻度は高くありません。
- ⑸ 前立腺癌前立腺癌の転移先は骨(とくに脊椎・骨盤)が圧倒的に多く、肝転移は進行期にみられる程度です。
解説
正解は⑶です。大腸(結腸および上部直腸)からの静脈血は門脈に集まって肝臓に流れ込むため、大腸癌の癌細胞は肝臓に到達しやすく、肝転移の原発巣として最も頻度が高くなります。実際に大腸癌では診断時または経過中に約半数が肝転移をきたし、切除可能であれば肝部分切除が行われます。胃癌や膵癌も門脈系のため肝転移が多い一方、腎癌は肺や骨、前立腺癌は骨への転移が主で、膠芽腫は原則として頭蓋外に転移しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成