直線加速器で正しいのはどれか。2 つ選べ。
直線加速器で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ マグネトロンは自励発振管である。マグネトロンは外部からの入力信号なしにマイクロ波を発生させる自励発振管です。入力を増幅するクライストロンとの違いが問われます。
- ⑵ リッジフィルタが装着されている。リッジフィルタは陽子線・重粒子線でビームの深部線量分布を拡大(SOBPを形成)するための器具です。X線・電子線の直線加速器には装着されません。
- ⑶ スキャッタリングフォイルはX 線治療に用いられる。スキャッタリングフォイル(散乱箔)は電子線を広げて平坦な照射野を作るための器具で、電子線治療に用います。X線治療ではフラットニングフィルタを使います。
- ⑷ 炭素線治療装置の加速器の一部として用いられている。炭素線治療装置では入射器としてRFQや直線加速器が用いられ、そこで加速した粒子をシンクロトロンへ送り込みます。加速器系の一部として正しい記述です。
- ⑸ 進行波型加速管は定在波型加速管に比べて単位長さ当たりの加速効率が良い。逆で、単位長さあたりの加速効率は定在波型のほうが良く、同じエネルギーを得る加速管を短くできます。進行波型は構造が単純ですが長くなります。
解説
正解は⑴と⑷です。マグネトロンは陰極・陽極と共振空洞、外部磁場だけでマイクロ波を発生させる自励発振管で、外部から入力した信号を増幅するクライストロン(他励増幅管)と対比して覚えます。また炭素線治療装置では、シンクロトロンやサイクロトロンへ粒子を送り込む入射器としてRFQや直線加速器(ライナック)が用いられており、加速器系の一部を構成しています。マグネトロンは比較的低エネルギーの装置、クライストロンは高エネルギー装置に使われる傾向があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成