疾患と治療法の組合せで誤っているのはどれか。
疾患と治療法の組合せで誤っているのはどれか。
- ⑴ 前立腺癌 ― 強度変調回転放射線治療前立腺癌に対する強度変調回転放射線治療(VMAT)は、直腸や膀胱の線量を抑えながら高線量を投与できる標準的な治療法です。記述は正しいので正答ではありません。
- ⑵ 早期胃癌 ― 重粒子線治療胃は蠕動と内容物で位置と形が変わり線量分布を合わせにくく、有害事象も起こりやすいため、早期胃癌は重粒子線治療の適応外です。組合せとして誤りです。
- ⑶ 早期肺癌 ― 体幹部定位放射線治療手術ができない早期肺癌に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)は、手術に近い局所制御が得られる確立した治療法です。
- ⑷ 頭頸部癌 ― 化学放射線療法頭頸部癌では臓器の機能を残す目的で、シスプラチンなどを併用した化学放射線療法が標準治療として広く行われています。
- ⑸ 甲状腺癌術後肺転移 ― ¹³¹I による核医学治療甲状腺癌術後の肺転移はヨウ素を取り込むため、131Iによる内用療法(核医学治療)の代表的な適応です。
解説
正解は⑵です。早期胃癌の標準治療は内視鏡的粘膜下層剥離術や外科的切除であり、重粒子線治療の適応にはなっていません。胃は蠕動運動と内容物によって位置も形も大きく変わるため線量分布を安定して合わせられず、胃壁は潰瘍や穿孔といった有害事象を起こしやすい臓器でもあります。他の4つは、前立腺癌の強度変調回転放射線治療、早期肺癌の体幹部定位放射線治療、頭頸部癌の化学放射線療法、甲状腺癌肺転移の131I内用療法で、いずれも標準的な組合せです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成